二枚の絵の修復完了!

 2019年9月に二宮町生涯学習センター ギャラリーにて展示した二枚の
『噫、牡丹江よ!』は、展示終了の翌日には調布にある修復工房に
搬送され、秋から冬をへてこの春、
2020年3月に無事に修復が終わりました。

 平和祈念展示資料館は、新型コロナ肺炎のため3月31日まで
休館となっておりますが、二枚の絵は秋から冬の間にケアされいたわられ、
静かに再生の時を過ごすことができました。
 ありがとうございます。

よみがえった二枚の『噫、牡丹江よ!』は、多くの方にご覧いただく
お披露目のときを待って保管されています。
どうぞ、そのときまでお待ちくださいませ!




平和祈念展示資料館の様子


山本義一遺作展vol.3 
「二枚の戦争体験画と二宮の風景画—闇と光」展

2019年9月19日より、二枚の戦争体験画『噫、牡丹江よ!』を
二宮で展示いたします!




919日(木)から23日まで、
神奈川県二宮町生涯学習センター「ラディアン」にて開催される
「山本義一遺作展vol.3  二枚の戦争体験画と二宮の風景画—闇と光」展
の会場にて配布する冊子の文を掲載いたします。




2019年 平成最後の発見!

平成は幸いにも戦争のない時代でありましたが、災害の多い時代となりました。
実は、2018年秋の台風被害によって、山本義一のアトリエの天井内壁が
崩落しました。しかし、災い転じて福となす、
ということわざのとおりになりました。

アトリエにあった百号サイズの絵を整理移動させる必要があり、
山本義一の甥や姪が伊豆から来て手伝ってくれたところ、『噫、牡丹江よ!』と
右上に字が書かれた『噫、牡丹江よ!』別バージョン80号の絵が発見されたのです。

 青一色の同名の『噫、牡丹江よ!』と同じく、
満洲での戦争体験を描いたもので、兵隊たちの前を逃げ惑う母子像が
描かれた軍隊カラーのリアルな戦争画です。
未完成のエスキースのようでもあります。おそらく途中まで描き、
恐怖や不安、憎しみといった生々しい感情をのりこえ、浄化し、
そのうえで青の『噫、牡丹江よ!』が生まれたのではないかと推測されるのです。
 黒・赤・カーキ色といった戦争絵画に特徴的な色彩から、
一転して沈静をイメージさせる青へと――。

青とカーキ色、この2枚の『噫、牡丹江よ!』を並べてみると、
「表現する」という行為がもたらすおおいなる効用が透けて見えてくるようです。
恐れや不安、憎しみを反転させ、鎮魂や祈りといったおもいへと昇華させる力が・・。
 それは、描き手のこころを癒し、そして絵を見る人のこころをも癒す力
となるのではないでしょうか。

いつか、みなさまにこの2枚の絵をご高覧いただければ幸いです。

↓青の『噫、牡丹江よ!』

      


↓カーキ色の『噫、牡丹江よ!』  




↓右上の文字『噫、牡丹江よ!』




2017年 「海と山と空と」フェス おきなわんナイト

ラディアン 二宮町のラディアン花の丘公園で行われた
沖縄フェスティバルにて、
『竹富島の光と風 山本義一遺作展+沖縄の食の知恵 
ぬちぐすいに学ぶ』として、ギャラリーにて山本義一の竹富島の絵画と
「噫、牡丹江よ!」展を展示しました。
また、ラディアン別室の会場では、
漫画家の細川貂々さんと吉江眞理子のトークイベント『ぬちぐすいって何!?』を
開催しました。
JTBパブリッシング刊の『ツレ元気、からだにいいゴハン計画』細川貂々著 
編集協力 吉江眞理子 の出版記念イベントとして、
細川一家を吉江が沖縄取材旅行にご案内したときの内容を、
パワーポイントを使って解説したものです。
沖縄の食の知恵 ぬちぐすいについてのトークショーは、
青山ブックセンターにて行われた出版記念トークイベントの第二回目として、
同じ内容で行われました。
当日、書籍を展示販売できなかったので、ご紹介します。


ふたみ記念館展示風景

奈良淑子さんの絵(左)と山本義一の絵(左壁)





渡辺セツ子さんの絵(右)と山本義一の『噫、牡丹江よ!』

*2016年10月8日の写生会は、雨天のため中止となりました。
ふたみ記念館展示ギャラリーにて、『山本義一遺作と未来に伝えたい風景』
の展示が開催されました。

二宮弓道場の絵を入り口に飾ると、矢印のような導入効果がありました。







二宮の風景画を一挙展示しました。いまは変わってしまった風景もあり、地元の風景が描かれた絵は新鮮だったようで、人気がありました。

山本義一のお弟子さんの渡辺セツ子さんとそのお友達たちとの記念写真。



二宮の風景画を一挙展示しました。いまは変わってしまった風景もあり、地元の風景が描かれた絵は新鮮だったようで、人気がありました。絵に描かれた場所をみつけて盛りあがるお客さまたち。
山本義一の絵画教室にいらしていたお弟子さんたちと『噫、牡丹江よ!』の前で記念撮影。二宮の風景だけでなく、丹沢、池田美術館あたりなどにも足を延ばし、戸外で絵を描く機会も多かったそうです。

2015年4月29日 竹富島ゆがふ館での展示

竹富島ゆがふ館展示によせて

2015年4月29日より竹富島ゆがふ館での展示がはじまりました。

1988年から雑誌の取材のために八重山諸島に通い、とりわけ竹富島に魅せられてきた。
亜熱帯の島のうつくしい町並みと色とりどりの花々、星砂の道。光あふれる島は、その内側に植物がおいしげる鬱蒼たる杜を内包している。
杜のなかの聖域 御嶽は、島人のこころのよりどころであり、小さないのちを育むゆりかごでもある。
光あふれる外と内なる闇。
このふたつの世界が、島の奥行きをより深いものにしているからこそ、竹富島に魅かれるのだと思う。

写真のキャプションを入力します。平成8年1月に、仕事で八重山に来ていたわたしは、父・山本義一を竹富島に誘った。
 義一は民宿に3泊する間に、自転車で島をまわって精力的に油絵を描いた。今回展示させていただくのは、このときに描いた11枚のうちの10枚である。
 10代から油絵を描き始めた義一は、生涯アマチュア画家であった。
示現会・光風会・新槐樹社に所属し、昭和62年には銀座の『ギャラリー ギンゴ』にて第1回個展を開催。昭和62年に神奈川県二宮町に移住してからは、毎年、地元二宮や茅ヶ崎で個展を開いてきた。

昨年2014年、11月に95歳で義一が永眠し、多くの油絵が遺された。
 なかでも満州での戦争体験を描いた百号の『噫、牡丹江よ!』は、竹富島の風景や地元湘南の風景を描いた絵画とは、画風も趣も異なった独特の絵である。
 竹富島滞在後の2003年、イラク戦の頃、戦争から58年たってようやく義一は自らの戦争体験を絵にしたのであった。それは、戦地としての沖縄ではない、桃源郷のような竹富島の風景に触れて、ようやく心の底にしまいこんでいたものを昇華させ、絵に描くことで浄化することができたからではないかと思う。



昨年2014年、11月に95歳で義一が永眠し、多くの油絵が遺された。
 なかでも満州での戦争体験を描いた百号の『噫、牡丹江よ!』は、竹富島の風景や地元湘南の風景を描いた絵画とは、画風も趣も異なった独特の絵である。
 竹富島滞在後の2003年、イラク戦の頃、戦争から58年たってようやく義一は自らの戦争体験を絵にしたのであった。それは、戦地としての沖縄ではない、桃源郷のような竹富島の風景に触れて、ようやく心の底にしまいこんでいたものを昇華させ、絵に描くことで浄化することができたからではないかと思う。


2015年4月29日

2015年12月25日より、二宮町町民センターにて山本義一
の絵画2点が飾られております。

  展示会場風景

120号の『噫、牡丹江よ!』は2003年のイラク戦争のころに描かれたものです。
テレビでみたイラク戦の映像から、胸の奥に沈殿させていた満洲での戦争体験を思い起こし、それを昇華させて描いたのでしょう。引揚船を待つ人々の群れは、よくみると、中央には赤子に乳を与える母親と子どもたち、そして周囲には16組もの母子たちが描かれていることが、展示を重ねるごとにわかってきました。三日月の浮かぶ夜空、一面のブルーの色彩のなかに母子たちがぼうっと浮かび上がる、なかなかない構図の戦争体験画です。



100号の自画像は廊下に展示しました。

琉球新報社ギャラリーでの
絵画展のお知らせ





琉球新報天久本社 玄関とエントランス

展示風景






沖縄県愛楽園 交流会館




八重山出身の方が手伝ってくれました。愛楽園記念会館での展示準備作業中


愛楽園の前の海

2015年4月29日 〜 竹富島ゆがふ館展示

(写真撮影 大森一也)
★2015年4月29日から2か月間竹富島ゆがふ館ギャラリーにて
展示された『竹富島の赤瓦屋根の集落と星砂の道』シリーズの展示は、
石垣島の出版社『南山舎』発行の月刊『やいま』6月号にて紹介されました。写真は百号の仲筋集落を描いた絵、ほかの6号と8号の作品も
すべて竹富島の風景画です。
平成8年1月に3日間島に滞在して描いた絵は、
竹富島の光と影、風を感じさせるもの。
おそらく戦争のイメージのあるオキナワで、
桃源郷のような島の風景に心を癒されたことでしょう。

『噫、牡丹江よ!』

★『噫、牡丹江よ!』2003年のイラク戦のころに描いたもの。
終戦後引揚船を待つ人々の群れを描いた作品。
三日月の浮かぶ夜空、夜明けを待って行列する人の群れのなかには
赤子に乳を与える母親の姿。飢えた母の乳は出ず赤子はもう息絶えている。母子の姿は4組ともうずくまり、男たちは前傾姿勢で前に進もうとしてる。
一面青の色彩のなかに、長くこころに沈殿していた
戦争体験が描かれています。